バックグラウンドで実行する機能を搭載した高機能デフラグツール
製品名:O&O Defrag
開発元:O&O Software GmbH.
発売元:キヤノンシステムソリューションズ 03-5815-7258 http://canon-sol.jp/
対応OS:Windows NT 4.0 Workstation (SP6以上)、Windows 2000 Professional、Windows XP
価格:7,800円 (パッケージ版)、4,800円 (ダウンロード版)
O&Oデフラグは、バックグラウンド実行、スケジュール実行などの多くの優れた機能と高い操作性を兼ね備えた強力なディスク最適化ツールだ。ファイルの断片化によって動作が遅くなってしまったハードディスクを最適化
(デフラグメンテーション) し、アクセス速度やシステムのパフォーマンスを向上させる。大容量ディスクの最適化はもちろん、リムーバブルディスクにも対応している。
Windows標準のデフラグに不足している数多くの機能を搭載
ハードディスクでは、ファイルの作成、変更、削除を繰り返すうちに、ファイルデータがハードディスクの様々な場所に分散されて保存される。この状態を断片化と呼ぶ。このままではファイルを開くだけでも、断片化した場所すべてにアクセスする必要があるため、リソースを無駄に使用するばかりでなく、読み取り時間が遅くなるなど、システムに悪影響を及ぼすことになる。
Windowsには標準で、こうした断片化を解消するためのデフラグツールが搭載されている。しかし、標準のデフラグツールは機能が乏しく、バックグラウンドで実行できない、スケジュール実行ができない、OSが利用しているファイルは移動できないなどの制約がある。そのため、サードパーティからより高機能なデフラグツールがいくつか発売されている。「O&O
Defrag」も、そうしたデフラグツールの1つだ。O&O Defragは後発なだけに、既存のデフラグツールに比べてより新しい機能が盛り込まれている。
例えば、O&O Defragでは、ディスク内のファイルの状況を色別で詳細に表示するだけでなく、1ブロック内のデータが占有する密度までも色の濃淡で表示することが可能だ。さらに、画面上の各ブロックをクリックすることで、ブロック内の空き領域や占有ファイル、また開始クラスタと終了クラスタ位置までをも含む保存先などが詳しく解析される。これは他のデフラグツールにはない機能だ。
O&O Defragのデフラグ機能も非常に強力だ。O&O Defragでは、リソースを最小限に押さえ、高速かつ静かな最適化を実現するステルステクノロジーを搭載し、他の作業に影響を及ぼすことなく、バックグラウンドでデフラグを実行できる。また、アクティビティガードPro機能により使用するリソース量を手動で設定できるので、ステルスモード以外でも、デフラグを実行しながら他のアプリケーションとの併用が可能だ。さらに、他のアプリケーションの作業量を感知してデフラグに使用するリソースを自動的に切り換える、オートセンス機能も搭載している。これもO&O
Defragだけの機能だ。
スケジュール実行機能、大容量HDD、外部メディアにも対応
O&O Defragは、使用環境に応じて目的別に選べる4つのデフラグ方法 (スペース/完全/名前順/完全/日付順/完全/アクセス順)
を装備している。Windows起動中に移動できないファイルは、Windows標準のデフラグツールでは十分な最適化ができないが、O&O
DefragならWindows起動前のデフラグ処理ができるため、システムファイルに対してもより効率の良い最適化が可能だ。
O&O Defragでは、定期的にデフラグを実行するスケジューリング機能を搭載している。さらに、あらかじめ断片化率を設定しておけば、そのポイントに達したときに自動的にO&O
Defragが起動し、デフラグを実行するようにできる。このため忘れることなく自動的に。システムをパフォーマンスの高い状態にをキープできる。
O&O Defragは、大容量化が進むハードディスクの最適化にも対応し、250GBまでの動作を検証済みだ。ファイルシステムとしては、FAT/FAT32、NTFS、NTFS5ボリュームセット、ストライプセット、ミラーセットおよびハードウェアRAID、EFS
(Windows 2000/XPのみ) に対応している。また、MO、スマートメディア、DVD-RAMなどのリムーバブルディスクのデフラグにも対応している。これもO&O
Defragだけが持つ機能だ。(2003.6.5)
画面1:O&O Defragでデフラグを実行する前の状態。かなりフラグメンテーションが激しい
画面2::O&O Defragでデフラグを実行した後の状態。断片化ファイルがなくなっている
画面3:さらにデフラグを実行することで、分散していたファイルが多少整理された