「正常 (不明なパーティション)」と表示されるパーティションを修復する方法
次の画面のように、ディスクの管理画面でパーティションが「正常 (不明なパーティション)」と表示され、アクセスできないトラブルが起きることがあります。このとき、そのパーティションにドライブ名を付けることもできません。このトラブルはWindows XP/2003で起きます。
またWindows Vista/2008/7では、「正常 (プライマリパーティション)」と表示されるものの、ファイルシステムが表示されず、アクセスできない症状になります。やはりこの場合もドライブ名を付けることができません。
このトラブルはWindows 2000では起きません。同じパーティションがWindows 2000のディスクの管理画面では次のように表示され、問題なくアクセスできます。
Windows 2000でもアクセスできない場合は、以下の方法では修復できません。パーティションブートセクタの回復方法で修復してください。
このトラブルの原因はMBRのパーティションテーブルのシステムIDが、Windowsで認識できないIDになっているためです (「システムIDの問題」を参照)。実際にパーティションテーブルを見てみると、次のようになっています。
ここではシステムIDが「28」となっていますが、別に「28」に限ったことではなく、FATやNTFS以外のシステムIDであれば同様です。
Windows 2000では、システムIDを無視してパーティションのファイルシステムを直接見にいくため、システムIDがどんなIDかはアクセスの可否に影響しませんが、Windows XP/2003/Vista/2008/7では、正直にシステムIDを見て、そのパーティションがアクセス可能かどうかを判断していますので、認識できないシステムIDのパーティションはアクセス不能になります。
このようなシステムIDの不整合は色々な原因で起こります。例えば、SystemCommanderやBootMagicなどのマルチブートツールでは意識的にシステムIDを書き換えて、そのパーティションを不可視にするといった操作を行います。システムIDが書き換えられた状態の時にこれらのツールをアンインストールすると、システムIDが書き換えられたままになってしまうことがあります。
この不具合を修復するには、単純にシステムIDを正しいIDに書き換えてやればよいことになります。Disk Probeなどのディスクエディタを使って書き換えてください。